Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント
- 作者: Johanna Rothman,でびあんぐる
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今日、Manage It!を読了したわけだけど、昨年邦訳が出版された瞬間に読んでおかないといけない本でしたね・・・この業界でPMなのってるやつはとりあえず読んどけ。自分が見てない、見えてないところはかなり書いてあるから。
この本がいっていることは「無理なものは無理」ってのと「信頼」だと思うんだよなぁ。
プロジェクト全体(開始から終了まで)をプロジェクトの最初に見通せるわけないじゃん。プロジェクトを進めていけばいろいろあるし、進めていった結果をより良いものが見えてくることもあるわけで、スポンサー(費用出している人ね)の利益が最大になるようにもって行くためにはどうしたらいいかを考えたら、こうなるよなぁと。
私の昨年のスローガンが「知ったかぶりをしない」だったのだが、今年のスローガンは「無理なものは無理」かな。もちろんなんで無理なのかはきちんと説明するし、それに変わる代替案(この期限までだったらここまでできるとか、これをやりたいならこうなるとか)を出せるようにしよう。
あと、チームメンバーを信頼できないPMがチームメンバーから信頼されるわけないじゃん。そんなあったり前のことができてないんだよなぁ。もちろんチームメンバーも最大限の努力しなきゃPMから信頼されないよ。普段からみんながんばらなきゃと。
どのレイヤーの人が見ても勇気をくれる本だなぁと思う。この本の筆者の熱さが伝わってくるいい本です。一開発者の人でも読む価値ありですよ。
- 追記
- この本で「ほぅ」と思ったところは、「スポンサー」と「クライアント」という言葉を使い分けているところ。開発費用を払っている人を「スポンサー」、そのソフトウェアを使う人を「クライアント」と呼んでる。今までクライアントという言葉をごっちゃにつかっていたり、「エンドユーザ」という言葉を使っていたりしてたけど、「スポンサー」「クライアント」の方がわかりやすい気がする。「ユーザ」って言葉もかなりあいまいだしね。
- 追記
- あと、この本でもテストの重要性が十二分に語られている。そりゃそうだよね。開発の正しさを示すにはテストするしかないんだから。プロジェクトマネージメントの事が書かれている本でも「開発者がテストを自分の仕事だと思っていない」ということが語られていることを開発者は知るべきだ。